本日、29名の子どもたちが巣立っていきました。
毎年、卒園児それぞれの入園当初からの写真をスライドショーにして卒園アルバムとして園から贈ります。
最後にはその子とご家族に充てたメッセージを添えるのですが、そのメッセージを作るために担当保育士が書き記した児童票が活躍します。
それは育児日記のようなもので、0歳の間は毎日の食事や睡眠、1週間毎の体調や成長が詳細に記録されています。
年齢が上がると記録の間隔は少しずつ長くなっていきますが、未満児の間は特にその子の様子が手に取るように思い出せるものです。
子どもたちが自分の言葉で「今日は〇〇先生とこんな遊びをした」と伝えられるようになる前、まだ言葉も出ない年齢時の担当保育士は、
子どもたちからしてみれば「名前も知らない先生」になってしまうことも多いです。
だけど、先生たちは自分の担当だった子のことは忘れません。
行事の前には昔の担任が練習を見学します。運動会では声援を送り、お遊戯会では成長を喜び、卒園式では涙を流しています。
どうしても、華やかな発表の場がある年長クラスの担任が記憶に残るかと思いますが、入園して泣いてばかりだった子どもたち、
まだお喋りできなかった子どもたち、紙パンツだった子どもたちとの毎日を密に関わり、保育園は安心して過ごせる場所だと伝え、
成長の根を育んだ職員のことも、どうか忘れずにいてほしいと思います。
保育園には、自分が関わった子どものことを我が子、我が孫のように思い、卒園まで見守る職員がたくさんいます。
それができる程に長い間、当園で保育に携わってくれる職員がたくさんいます。
それが、当園の特色であり、自慢です。
卒園されたお子さま方のこれからの健やかな成長と、笑顔溢れる小学校生活を、職員一同、心より祈念しております。